番外編

日向の未来・子供の未来

私が「日向」という場合、頭の中の地図では延岡、門川、美郷...といった宮崎県北を指しております。

それはさておき、

サンシャインアカデミーが英語を教えているからといって、日向の子供達はみんな外に出ていけ、と言っているわけではありません。

うちの上の娘は、花屋になりたい、お菓子作りをしたいと、夢はころころ変わりますが、とりあえず父親のように外国に行って働きたいという思いはないようです。自分の適性に合った仕事を見つけてくれれば結構。

では、日向で一生を過ごすなら英語は要らないのでしょうか?

できなくても、困ることはないかもしれません。でも、人生を楽しむためには大きなピースが欠けていると言わざるを得ません。

なぜ、そこまで言い切るの?たかが英語でしょ。

そう。たかが英語です。英語は道具にすぎません。

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こんな話を聞いたことがありませんか?

昔の拷問で、水槽の水をバケツで別の水槽に運ばせる。何回も何回も往復させて。それが終わると、今度はまた元の水槽に水を運ばせる。これをひたすら、毎日毎日やらせる。

この単純作業を繰り返させると、多くの人が何週間も経たないうちに精神的におかしくなってしまったそうです。

でも、なかに全く精神的に落ち込みもしない、むしろ笑顔でやっている、そんな人がいたそうです。

どうしてか?その人は、水を運ぶという単純作業を「創造的」にやっていたのだそうです。今度はこうしてみよう、ああしてみようと。

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機械や人工知能にできないこと、それは創造です。これは人間にしかできません。

創造性を発揮できなければ、人間は錆びついていく一方です。逆に創造的に取り組めば、新しいことに挑戦し続ければイキイキしてきます。

毎日同じことを同じように繰り返している人ばかりの街。新しいことに挑戦し、創造している大人に満ちた街。

どちらがイキイキした街でしょう? どちらの姿を子供たちに見せてやりたいですか?

そのために英語は役に立ちます。

なぜか?

情報量が圧倒的に違うからです。

インターネットだけとっても、あの膨大な情報の90%以上は英語です。日本語の情報は1%未満と言われています。

日本語だけの限られた情報の中で生きている人、英語の情報をいち早く、ダイレクトに取ってこれる人。 その差は歴然です。

英語の情報に接しながら生活していると、あれ何で日本でこんなのが今さら流行ってるの?アフリカで半年前に見た映画が、なんで今頃日本で公開してるの?なんていうことがあります。

逆に言えば、英語でさっさと情報を取ってくれば日本では時代の先端を行くことができる。今、ヨーロッパではこんなケーキが流行っているという情報をキャッチできれば、いち早く採り入れることができるわけです。

「創造性」が、外部からの刺激によって発揮されるものだとしたら、その刺激の幅は広い方がいいですよね。

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自分にとっては特別なところだとしても、日向や延岡が全国的に見たら「一地方都市」に過ぎないというのは否定できないと思うんです。

経済的にはどこの地方も苦労しています。それでも、そこで暮らす人々はいる。

でも、その魅力を作るのは、そこに暮らす人です。

アンテナを高くあげて、学び続ける、挑戦し続ける、創造し続ける、こういった文化を持った土地柄だったら、暮らしていて楽しいんじゃないかなあ。

そして、そのような背中を見せて次の世代を育ててあげたいじゃないですか。

多くの若者が外に出て行っているのは現実です。でも、それでもいいじゃないですか。日向で育って、そのような文化を持って日本と世界に貢献しにいくのですから。彼らは必ず地元に還元してくれますよ。

地元で頑張る、という若者もいることでしょう。応援しましょう。そして、「創造する」文化を引き継いでいってもらいましょう。

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そんな理想的なことを言って、ですって?

恥ずかしげもなく語りますよ。理想的なイメージが描けなければ、それを現実にできないじゃないですか。

では、どうやって実現するか?

もちろん何か一つだけで実現できるものではありません。

サンシャインアカデミーの役割として「日向・宮崎県北を日本で一番外国語が通じる地域にする」を目標に掲げています。

そのことによって、学び続ける文化・挑戦し続ける文化・創造し続ける文化を醸成していきたいと願っています。

それが、住んで良し・訪れて良しの地域づくりにつながると思うし、外国語が通じるということを活かした産業振興にもつながります。

これがアフリカ、アフガン、アジアで国づくり、地域づくり、産業振興に携わってきた私の最後のプロジェクトです。道筋がないものをプロジェクトにはしません。

仲間たちと、プロセスを楽しみつつ、芳醇な街を創っていきたいですね。ご一緒に楽しみましょう。